起きがけに見た夢・・

 東京に遊びに来た両親と兄が、我が家を出て、温泉宿に泊まりにいった。その数日後、私が仕事での営業先から、都心に向かう電車にのっていたら、停車した駅のホームで、偶然にも温泉帰りの父を見付けた。慌てて手を振ったら、父も私に気がついた。
 父はここ数年で足が弱くなっており、おぼつかない足取りで、ドアが締まる電車のガラス窓の向こうから、必死でこちらにかけより、母と兄を振り返り探しつつ「登美子が電車にのってる!」と大慌てて声をかけている。
 なんとか母と兄も私に気付いて、必死の面持ちで私に手を振り、私も慌てて手を振り返したが、電車が動きだして、あっという間に姿は遠い景色になってしまった。

・・起きがけに見た夢の話し。
何もそんなに慌てなくたって・・と、布団の中で父の様子を思い出す。だって夢の中でだって、数日前に別れたばかりじゃない。。。わかっちゃいるけど、胸がいっぱいになる。泣くほどじゃぁないけど、泣くんじゃないかと思ったりする。

 もうすぐ3.11がやってくる。現実にたくさんの人にとって、たくさんの現実的な別れがあって2年。まさかの事態を、夢でみて、現実なんだと、何度も何度も同じ苦しみを反芻し続けている人もたくさんいらっしゃるだろう。

 兄には、もう何年も会っていない。会いに行こう。両親は、今度また我が家に来てくれる。引き続き、甘えつくそう。