あっちゃんの事。

あっちゃんのこと。

 

幼稚園と小学校ずっと一緒だった、あっちゃん(仮名)。
特別仲良かった訳でなかったけど、いつも穏やかな優しい子だった

。クラスは別だったのだが、中学にはいった部活で、いじめられてる・・って聞いた。

私自身も、順番にほぼ全員に回ってくるイジメに、合っては流れていったが、家では泣いて、学校ではキッチリ笑っていた。私は、家に帰れば、母がずっと私の話を聞いて、毎日応援してくれていたから、がんばれた。学校での出来事が、ある世界の一部であるのを、狭い頭の中なりに、母とのやり取りで冷静に見つめることが出来ていた気がする。

そして、あの思春期のエネルギーの発散のような、少女たちのイジメにはうんざりしていたから、一匹オオカミでいいや〜と、戸惑いながらも、そんな気持ちでいた。

私は、あっちゃんに、「うちの部活においでよ。」と誘った。ある頃から頻繁に学校にこなくなって、家に迎えにいったりした。そのうち、電話でも家の人が出るだけで、出なくなってしまった。迎えにいってもダメだった。

そうして、そうして、結局中学生活が終わってしまい、卒業は出来たようだが、高校へと進学はしなかった。私が大学に行っても、家から余り出ていないと噂できこえてきた。たまに家に寄ったり、家の近くを歩いてみたりして、ある時、すっかり大人びた体型になったあっちゃんが、洗濯物を干しているのに、挨拶を投げかけたりした。でも、私は平気なつもりでいたのに、結局ぎこちないやり取りしか、私には出来なかった。

あっちゃんは、今どうしているだろう?と、今回の中学生のイジメの事件を聞いて思い出す。そうでなくても、たまに思い出す。

あの時のあの辛い時期が、彼女の人生を豊かにするための経験になっていることを、今の私には、祈ることしかできない。

今、楽しいといいな、と思う。

そして、あの時の私に、何が出来たかな?と思う。